在来軸組工法において壁倍率最大15倍までの高耐力壁を用いた構造設計が可能となりました。
「使用によるメリット」
・住宅等において現在設定されている耐震等級3以上の強度の建物設計が可能と考えられます。
・耐力壁配置の確保が難しい建物の設計が容易となる事が考えられます。
・平面的に多少偏りが有る耐力壁配置計画のプランにおいても対応が可能と思われます。
・平屋~4階建てなどでは高耐力壁を用いた広い空間、広い開口部の計画が可能になると思われます。
・今後は壁量の確保の観点から3階4階建ては壁倍率15倍までの高耐力壁を用いた設計になると考えられます。
・二重耐力壁配置計画の建物において二重耐力壁を無くす事も可能になります。
・二重耐力壁、その下の基礎梁配置が無くなる事による施工削減のメリットが出て来ます。
・降雪の多い多雪地域においても耐力壁の配置を減らす事が可能です。
・高倍率耐力壁を使用する事により耐震等級、耐風等級をUP出来る事も可能と考えられます。
「使用によるデメリット」
・構造計算が繁雑となり設計期間及び確認審査期間が多く必要となります。
・高耐力壁の詳細設計が必要となります。
・高耐力壁周りの部材が大きくなる事が考えられます。
・耐力壁の引き抜き力が大きくなるため高耐力の引き抜き金物が必要になります。
・下階に柱抜け梁上への高耐力壁配置が難しい。
・高耐力壁使用により従来の基礎梁断面よりも大きくなる事が考えられます。